【子どもの欲求を受け止めることが愛になる】【大人の要求ではなく、子どもの欲求を】という今までお話してきた内容と、【親にしか分からない感性を磨く】という内容が、まさにドッキングしたようなお話があるので聞いてください。
我が家でのお話。
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長女の様子が・・・
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長女の様子がおかしいな、と思う日が2、3日続きました。
なんとなく妹に対して小言が多くなり、あまりにも細かいことを指摘してきたり。顔の表情はどこか固く、寝る前には「モヤモヤする」と言ってモゾモゾ。。。それが3日間。
親にしか分からない微妙な変化だったと思います。
大人でもそうですが、なんとなく気分が乗らないけど理由はわからないことってありますよね?イライラ、モヤモヤするんだけど、うまく言葉にできなかったり。
子どもは尚更できなくて、我が家の長女に限っては、人並み外れて感情を言葉にするのが下手くそです。そういう子です。
だから、当然「モヤモヤするって、なんで?」とか「何か嫌なことでもあったの?」と聞いたところで、彼女を混乱させるだけ。
それを知るわたしにできることは、赤ちゃんを扱うように優しく抱きしめてやり、安心するような言葉をかけることだけでした。
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自分でも驚いた、長年の勘!?
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おかしいなと感じ始めて3日目の朝、登園しぶりとまではいかないものの、何というか活気がありません。そういえば、ご飯もいつもより若干少ない感じ。なんだろうな、何がこうさせしめているのかなぁ~と考えながら、自分も朝の支度をしていたときでした。
ふと、ある予感が頭をよぎりました。
そして
階段をとぼとぼ降りて来る長女に、こう言いました。
「ねえ、もしかして最近、幼稚園で「もうすぐ小学校だからしっかりしなさい」みたいなこと言われているんじゃない?違う?それで、もっと頑張らなきゃ!もっとちゃんと頑張らなきゃ!って辛くなってるんじゃない?」
すると、次の瞬間、
長女の目がハッと見開いて、わたしを見つめながらポロポロと涙を流し始めました。(・・・やっぱり。真面目な長女よ!あなたは、これ以上頑張らなくて良いのよ~(笑))
彼女本人も気付いていなかった気持ちを、わたしが上手く代弁できたことで、彼女の気持ちは軽くなったようで、いつものニコニコ笑顔を取り戻しました。
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心の奥で叫んでいる思い
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「欲求」とは、ワガママのことではありません。
今回の「欲求」は、長女が自分でもよく分からなかった思いを代弁してくれ、そしてわかってくれ、「大丈夫だよ」と声をかけてもらうことでした。それが、彼女の真の「欲求」だったのだろうと思います。
もしもここで私がたじろいでしまって(やる気のない娘なんてイヤ!つべこべ言ってないで早く寝て欲しいのに!)といった【大人の要求】を押し付けていたらどうなっていたと思いますか。
「メソメソしてないで、早く行くよ!」と叱ったり「どうしたのかしら」と親まで不安になって園に相談しに行ったりしていたのかもしれませんよね。でも、それでは、彼女の悩みは解消されなかっただろうと思います。
その上、彼女自身が自分のネガティブな感情を上手く消化できないまま、その気持ちを自分で何とか押さえつけて玄関を出るしかなくなります。
まさに、彼女が生まれて6年間、その小さな胸に秘めた思いを汲もうと【子どもの欲求】に焦点を当て続けたから出来たことだと思います。そこには【親の感性】があったのではないかと思っています。
ということで、
【大事なのは大人の要求ではなく、子どもの欲求】
【欲求を受け入れることが、愛着を育む】
【親にしかわからない感性を磨く】