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いい子を求めるあまり
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「聞き分けのいい、いわゆる‘いい子’が多くなった」そんな声が教育現場から聞こえるようになりました。わたし自身も同感です。思いっきり子ども丸出し!というシーンを見るとホッとします(笑)
その代わり、増えたなぁ~と思うのが
「感情を忘れた子」です。
自分が何を感じ、何が好きで、何をしたいのか。
それがわからなくなってしまっているような。
言い換えると、大人のために自分の感情を置きざりにして、いい子に育ってくれた、とも言えます。そんな子がいるの?と驚くようなことではなくて、現代っ子は全体的にそうなっているのではないかと感じています。(わたしも親として気を付けている部分です!)
では、なぜ「感情を忘れた‘いい子’」が増えているのか?
その理由の1つに、いい子であることを求めすぎる大人の存在があると考えています。
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正解を押し付ける
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正解なんて押し付けているつもりはない、子どもの思いをちゃーんと聞いてあげている。そんな風に思っていたとしても・・・
子どもの身になってよくよく考えると、親の「こうなってほしい」という思いを無意識に押し付けている言葉って、実はいくつも存在します。例えばこんな。
・「今日はお友達とけんかしなかった?大丈夫?」
⇒「けんかしないで仲良くして!」というメッセージが含まれる。
・「全部給食食べれた?」
⇒「全部食べてほしい」のメッセージが含まれる。
・「今日たのしかった?」
⇒「たのしくやってほしい」のメッセージが含まれる。
・「もう勝手にすれば?」
⇒「勝手にするのは許しません」のメッセージが含まれる(笑)
などなど。
こうしてみると、子どもの本音を受け止めるどころか、本音が言えなくなるような質問や言葉かけの数々に気付きませんか。さらに、これらの言葉から「こういう素晴らしい人間でありなさい」と大人から無意識に指南されているように感じられないでしょうか?
(「ケンカしなかった?大丈夫ね?」なんて心配そうに聞かれてから「いや、めちゃくちゃ腹が立ったから、ケンカしてきたぜ」なんて、ちょっと言えないよね(笑))
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人は誰でも
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人は誰でも、自分のことをわかってくれている人に信頼を寄せます。そして、そこに愛を感じる生き物だと思います。
愛着の形成には、十分なスキンシップが必要なことは言うまでもありませんが、それと同時に「子どもの欲求を感じ取る感受性を持った大人が速やかに応じる応答性を備えていること」が必要不可欠です。
【大事なことは「子どもの欲求」なのであり「大人の要求」ではありません】
よく、子どものいじめアンケートや自殺後に見つかる遺書・状況などから「相談できる人がいない(いなかった)」ことが推測できる事件ってありますよね。(相談してくれれば聞く大人がいたのに!)虐待事件も同様に。(相談してくれれば聞く機関があるのに!)
自分のありのままを理解し、受け止めてくれること自体が、その人を救う愛になると思うのです。とすると・・・
「本当の自分をわかってくれる人がそばにいる、誰かいる」
ーこの感覚を育ててあげておきたいと思いませんか?
つづく