愛情の「見える化」

 

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バレンタインのチョコ

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今日はバレンタインデー。好きな人にチョコレートを渡す、ということになっている日ですね(笑)

 

愛着形成、アタッチメント(養育者との間の絆)が、人が生きる上でとても大事だと昨日お話しました。そして、この見えない愛情を可視化(見える化)することが大切だと。

 

バレンタインに(大好き!!)と思いながら、チョコを渡さなかったら。その人がどんなに愛情を向けていようと、相手に愛情が届くことはありませんよね。チョコレートに気持ちを託して、愛の可視化(見える化)をしているわけです。

 

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愛情は直接的に

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約10年前にわたしが見つけた発見です。発見というと大げさかもしれませんが、わたしにとっては大発見となる出来事があったので、発見と言わせてもらいます。「愛情は直接的に」・・・これ、とてもシンプルなんですが、子育てに限らず、良い人間関係をつくる上でもじゅうぶん役立つと思っています。

 

あなたが「愛されている」と感じられるのは、どんなときですか。

思い出してみてください。

 

もしも、思い出せなかったら、こんなふうだったら愛を感じられるな~と思う場面の想像をしてみてもいいです。

 

どうでしょうか。

 

そこには必ず、

・直接的な愛の言葉(大好きだよ、大切だよ、ありがとう、無理してない?など)

・直接的な愛の行動(プレゼントをもらう、ハグされる、ケーキを買って来てくれる、など)

がありませんか?

 

子どもを愛している者(親や先生や祖父母など)が、どんなに大好きだと思い、どんなに愛情を持ち、どんなに大切だと感じていたとしても・・・

 

それを、何らかの「直接的な」アプローチで届けなければ、相手には気付いてもらえません。これは、非常にシンプルで当たり前なことかもしれませんが、わたしたち日本人が苦手な部分でもあると思うのです。

 

子どもに愛情をたっぷり注ぐということは、すなわち、愛情の言葉を直接たっぷりとかけ、愛情を表現した行動を直接見せることでしかないということ。

たとえあなたが職場の休憩時間を削り、我が子の肌荒れに効くクリームを検索したとしても、寝ている間に汚れた衣服を洗ったとしても、想像を通してでしか愛は伝わりません。まして、小さい子なら想像力自体が未発達ですから、上履きから親の愛を感じることは難しいでしょう。

 

子どもにとっては(大人でも)10秒抱きしめられるほうが、よっぽどダイレクトに愛は伝わるのではないでしょうか。

 

「愛情は直接的にしか届かない」――

これは、10年のあいだ、まったく揺るがない、わたしの信念です。