今日は、神回です(笑)
子どもが小さいうちに教育の投資を・・・の話が、どうも納得いかない方ほど読んでいただければと思います。
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逃げ遅れの心理
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ちょっと怖くて、ちょっと興味深い、すべての方に役に立つお話をします。突然ですが、大きな自然災害に出くわしてもなお、立ち尽くしているだけの人だったり、平然とした調子で撮影しつづけて逃げようともしない人だったり、そんな場面を目にしたことはありませんか。
「火山の煙がもう間近に迫ってるよ!!なんで?なんで逃げないの?」
「このままじゃ、濁流にのみ込まれるから早く逃げて~!!」
そんなふうに、ハラハラする動画が投稿されたりしますよね。
彼らが、超がつく楽観主義者だとか勇敢な性格の持ち主だとか、そういうことではなく「誰にも起こりうるごくごく普通の行動に至っているだけ」だと聞いたら、あなたはどう思いますか。
実は、人間にもともと備わっている心理が、正常にはたらいて、あのようになってしまうのです。
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正常性バイアス
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「正常性バイアス」とは、心理学の用語です。わたしたちが、日常では考えられない予期せぬ出来事に遭遇したとき「ありえない」という先入観や偏見(バイアス)がはたらきます。そして、正常の範囲内だから落ち着けばいいよ、と自動的に判断しようとする心理がはたらきます。このメカニズムを「正常性バイアス」と言います。
まともに考えたら恐ろしすぎるから、心の安定のために「大丈夫」ということにしてしまうってことですね。脳の防御反応なのです。
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誰でも恐怖から逃れたい
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人間のみならず、生き物は恐怖から逃れるための行動を自然に取りながら生活しています。だからこその「正常性バイアス」なのでしょうが、わたしは、この「正常性バイアス」の度合いには個人差があるだろうと思っています。
そして、この【「正常性バイアス」の考え方】と今までお話してきた【教育へかける投資のしかた】の2つは、とてもよく似ています。
(これは、前々からかなり強い確信をもっていたことですが、あまり言いたくない発見だったので、今まで内緒にしていました(笑)
なぜ、それをいま解禁したかと言いますと、幼児教育の大切さや、小さいうちにこそ投資すべきだ!という訴えを広めたいと強く思うようになったため。このブログを読んでくださる方にだけ教えます。)
子どもにかける教育的な投資のしかたから、その方の「正常性バイアス」の程度を見て取ることができます。
どういうことかというと・・・
「そんなことありえない」と平常心を保つほうに流れるのか、はたまた「これは自分にも起こりうる話だぞ」と本気で覚悟するのかーこれって、未来のことを考えて今なにかアクションを起こせるかどうかの違いと、すごく似ていると思いませんか?
もちろんこの差は、災害時のように生と死を分けるほど極端なものではないかもしれません。ですが、不安や恐怖を、どこまで自分事(じぶんごと)として捉える勇気を持つかで、人生が大きく変わると思うのです。
わたしが、ずーっとずーっとお伝えしてきたことは、これ。
「ねえ!!いま動き出さなくて、本当にいいの?」