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ある女性が
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ある日、子どもを連れて図書館に行った日のこと。カウンターのとなりで、司書さんに何か相談する母親の姿がありました。「あの~こういう本のコピーをほしいんですが」
わたしは、このあと言った母親の言葉に心がざわめきました。
「息子が大学で使うそうなんです」
(ん?大学生の息子のために、母親がなぜ頼んでいるの?)
昨日のお話とは少し離れますが、息子のたくましさを育てるのは息子本人であるべきでしょう。理由はいろいろ考えられますよ。体調が悪いとか、やり方がわからないとか。でも、なぜ?そうだとしても、友達に頼む方法だってあります。やり方は行けば教えてもらえます。忙しいなら、早めにやっておかない自分が悪い。
本当に、そのコピーが有るか無しかで、落第が決まるくらいのレベルなら考えてもいいと思いますよ。そこまで鬼になる必要もないような気がしますけど、普段の授業のための準備物レベルであれば、放っておくのも親のつとめと言えないでしょうか。
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手取り・足取りやることが
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親は、子どものために手取り足取りやろうとします。手出し・口出しも同じこと。でも、そのことがかえって、子どもからたくましさを奪い、子どもの手や足や口の力を育てるチャンスを盗み、自立から遠ざけているのだとしたら?
それは、親の愛情だと言えるでしょうか。
あなたが大学生になる我が子に、図書館のコピーを頼まれたらどうしますか?疲れてヘトヘトの身体で仕事帰りに寄って、郵送してあげますか?