昨日のタイトルと、内容が若干違いましたね、書き直しをしていたらそんなことになりました。ごめんなさい。さて、本題。
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‘こうすれば、こうなる’の幻想
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このボタンを押せば、ドアが開く。水が出る。好きなお寿司が届く。クリックすれば、次のページに行ける。見たい動画は検索すればすぐ見れる。
「キッチンペーパー注文しといて」と言えば注文してくれる、なんて便利な機械まで登場しましたね。
「正解」がある。うまくいくやり方がある。簡単に手に入る。
‘こうすれば、こうなる’
思い通りにいかない方が、おかしいよ。
デジタル化の進んだ現代では、自分の思いを叶えてくれる神器(じんぎ)が当たり前のように、あちらこちらにあります。もう、スマホなんて神器以外の何物でもないですよ(笑)そんなものに慣れたらどうなるでしょう?
‘こうすれば、こうなるはずだ’ーそんな幻想を持つようになっても、何も不思議ではないと思いませんか?でも、その幻想が強く出過ぎると・・・
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結果が伴わないことへの不慣れ感
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そうです。
デジタル思考のものの見方は、結果がうまく出ないときに非常に脆さ(もろさ)を見せます。子どもも他人も先生も、‘こうすれば、こうなる’なんて一筋縄にはいきません。とてもグレーです。真実は探してもありません。モヤッとしています。子育ての悩みに対する白黒はっきりした「大正解」は、グーグルにもヤフーにも出ていません。
わりと自分の気持ちを受け入れられてくれる家庭で育ち、自分の思い通りに育ってきた人ほど‘こうすれば、こうなる’の幻想を持ちやすい傾向があります。そうだと信じて生きたのですから仕方ありません。それが、その方のスタンダードだったのです。
自分は周りの人間に守られる人間であり、自分の願い事はわかってもらえるし、タダで叶えてもらえる。求めたことなら、かならず手に入るのだ。そんな幻想を持っています。だからです。
‘こうしたのに、こうならない’‘自分の思っていたのと違う’ーそんなときに、非常に打撃を受けてしまうのです。モンスターペアレントも、すぐにあきらめる心のかよわい子も、どちらも共通してみられるのは「結果が伴わないことに不慣れ」ということ。デジタルの世界のように、何でもうまくいくと、心のどこかで思っているせいで、うまくいかないときの受け身のしかたが育っていないんですね。
◎今日のキーポイント―――――
デジタル思考は‘こうすれば、こうなる’の幻想を生む。よって、結果が伴わないことへの不慣れ感が生じ、モンスターや心のかよわさにつながる。
つづく