デジタルの幻想のなかで

 

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デジタル的思考回路とは

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しばらく重たい難しいお話が続いていますので、今日は「デジタル的思考回路」について、もう一度わかりやすくまとめていきます。

 

アナログ=感覚的で曖昧でグレーな部分を持つ世界

これに対して、

デジタル=白か黒かはっきり区別される世界 です。

 

なめらかに動く秒針のある時計とデジタル表示の時計を想像してもらうといいかもしれません。

 

いままでの学校教育はデジタルを重んじられてきました(今もまだ、その色は強いです)。というのは、知っていること・できることがもてはやされ、平均的で標準で、足並みそろえた知識の定着を求められるのが学校だったのです。感じ方や感性や突飛な意見は、むしろ敬遠される空気さえ漂っていました。

 

日本人は、やがて「正解」を好むようになりました。

大人の求める「正解」を子どもは知りたいし、子どもが発する感性を大人は「正解」に近づけようとしてきました。

それが、わたしの言う「デジタル的思考回路」です。

 

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デジタル思考の悪影響

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「デジタル的思考回路」寄りか?「アナログ的思考回路」寄りか?この思考の仕方の差も、モンスターペアレントになりやすさを決めるものだと考えています。

デジタル思考に近寄ればそれだけ、物事の‘原因’と‘結果’とのあいだに、分かれ道や寄り道がなくなり、一本道になってしまいます。そうすると、自ずと決めつけや色眼鏡で見てしまうことが増えてくるでしょう。これが、デジタル思考の悪影響です。

 

それから、もう1つ。お子さんの成長に直接かかわる悪影響があります。見逃してほしくないことです。

 

それは、デジタル思考かアナログ思考か?この思考のしかたの違いによって、お子さんのチャレンジ精神や、たくましさ・かよわさをも左右するという点。ここにも、デジタル思考の弱点が隠れています。

  

あなたはまだ「ん?どういうこと?何の繋がりがあるの?」と不思議かもしれません。ですが、もう少し我慢してください!(笑)

あなた自身が、ただでさえ多忙な学校の先生を悩ませるモンスターになりたくなければ、また、お子さんが困難に向かってへこたれない精神の持ち主になってほしいと願うならば、ぜひ読み続けてください!

 

 

◎今日のキーポイント――――――

デジタル的思考回路とは

➀曖昧さの許されない白黒つける世界を好む思考回路のこと

➁モンスターペアレントや心のかよわさを生む弱点を持つ

 

つづく