意外な人がモンスターになる

 

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しらないうちに

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実は、わたしは大丈夫だろうと思っている親のほうが意外にモンスターになる確率が高いように感じています。モンスターになるためにはーという言い方はおかしいかもしれませんがー批判や文句を言うためには、それだけの持論や信念が必要になります。そういった理由からも、わりとよく考えている親のほうが、その熱心さゆえにモンスター的な行動をとりがちなような気がします。

 

また、勇気を出して述べますが、あなたが正しい行動だと思っていることが、しらないうちに「モンスターペアレント」だと思われるような行動になっていることも事実です。教員経験や現役の先生の知り合いもいるので、実感をもって話せることです。

モンスターと呼ばれる親の誰もが、自分がモンスターだとは気づかずにいます。それでいて当人が「モンスターにはなりたくない」と平然と語ることも少なくありません。

 

親って(特に母親は)一生懸命だから、気付かないんです。だからこそ、いま、このブログを読んでいるあなたが「ふうん」で終わらずに、昨日お話した「たった1つの思い」を意識していてほしいと思うのです。

 

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必ずイライラが減る

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「自分の理想を求めてはいけない」

 

この気持ちを忘れないでください。

この言葉は、学校ー保護者間に限ったものではありません。どんなことに関しても「自分の理想は自分にしか叶えられないのだ」と思っていることです。たとえ、ベテランの先生だとしても専門家だとしても、その誰かが自分の全てを叶えてくれるわけがありません。

 

教師は一生懸命やっています。しかし、その教育のしかたは「その人らしく」「その人の信念のもと」行われるものでしかありません。先生だって神様ではありません。間違えるし、わからないし、迷いながらやっています。それに、すべての保護者、すべての家庭のルールを守っていたら、教室のルールがなくなってしまいます。

 

だから、いっそのこと、すべてを求めないのです。

叶えてくれる人だと思わず、最低限のお世話をしてくれる人だと思って見てみてください。先生の視線や愛情は、クラスの人数で割ったものしか受けられないのだと、受け止めておくことです。

学校の先生は、それでも30人いたら30人に情熱と責任をもってかかわろうとしています。でも、すべてを叶えるのは不可能なのです。

だから、わたしたち保護者は、明らかに人間として間違った行為でなければいいと意識していたほうがいい。そう思うのです。

 

「学校の先生に、すべてを叶えてもらおうったって無理」

このくらいに構えているほうが、学校や先生に対するイライラが減るのでは。