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「生きる力」をつけたい➁

 

「かっこう」では、おもしろいことをやっています。

昨日、子どもたちにちょっとインタビューしてみたところ

「学校とは違う新しいことを教えてくれる」

「役に立つ」

「おもしろい」

「自信がついてやる気が出る」

「学校の授業より頭を使う」

と言っていました。

どれもこれも、わたしが目指している学びの姿そのものです。

 

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本来「学ぶ」って楽しい

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幼児を見ていると、心から感じられることがあります。「学びたいんだな」と。なんでも知りたい、触ってみたい、聞いてみたい、動かしてみたい、みんな知りたくて知りたくて仕方ない。

それが、本来の人間の「学び」の姿だと思うんですね。

 

「生きるって何だと思う?」と聞いたら「学ぶことだ」と答えた方がいます。歴史上の偉人ではなくて、わたしの知り合いですよ(笑)でも、妙に響くものがありました。

生きるとは、学ぶこと。本当にそうかもしれません。

 

かのフランスの哲学者パスカルは「人間は考える葦である」という言葉を残していますよね。人間は、本当は学ぶのが大好きで、知りたい、考えたい生き物だと思うのです。

 

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ペーパー学力と現実世界と

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札幌で、スプレー缶の爆発事故がありましたよね。ガス(気体)の学習は、中学校1分野でやるはずです。義務教育で教えてもらえる基本的なことなんです。

ところが、その危険性が実生活と結びついていなかった。

 

事故を起こした店長が、中学生当時、理科のテストで正解を書けたのかどうか?ほとんど関係がないことに問題があると思うのです。「いやー、あの店長は子どものとき、理科の勉強してこなかったもんで」ってならないでしょ?(笑)そのくらい、学校の勉強って世の中出た時のためにあるって感覚が日本人にないですよね?

 

学校の勉強は大事なのに、リアルに役立つものだと教えられてはこない。机とリアルな生活とのあいだに、大きな隔たりを感じます。

 

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「役に立つよ」という嘘

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「役に立つから」と諭す親や先生が、本心で「役に立つ」と考えているのかも疑問です。子どもは敏感に察知します。自分の人生がかかっているからです。本当なのかどうか、全て知りたがっています。着ぐるみの中身を知りたくて仕方ないのと同様、大人たちの世界を正しく教えてほしいと思っています。

 

ところが、勉強に行き詰まると「役に立つから」と言われる。でも、実際役に立っている感じがしない。その乖離を、ちゃんと子どもながらに感じながら生活しているんですね。

 

あなたは「勉強は役に立つ」と、本気で思いますか?

 

 

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嘘は絶対に教えない

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わたしは、相手がいくら小さくても、嘘やごまかしは一切しないと決めています。「大人になればわかるよ」とか「知らなくてもいいの」とか「聞いたってわからない」などと、子どもに言ったことはありません。(グロテスクだったり残虐性のあるもの、性的なものは教えませんが。)

できるだけ噛み砕いて、すべて説明します。自分が本気で思っていない事を、子どもに伝えるなんて、そんな完璧な演技、ハリウッドスターにしかできないと思っています。残念ながら、子どもは見透かしてしまいます(笑)かならず。

 

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役立つために学びはある

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「学校の勉強は役立つよ」。いや、机と日常とをつなぎ合わせてこそ学習だと考え、役立つようにしなければならないのです。そうなると、わたしが言いたいことは「学校の勉強は、役立たせることができるよ」が正しいのかもしれません。

かっこうは、この学校の勉強と現実世界とを、グッと結びつける感覚を身に付ける場所でありたいと思っています。