今日は、年内最後の授業でした!!
あーー!!気持ちよかった!たのしかった!!!
子どもと一緒に学んでいる時間が本当に楽しくて、このお仕事をさせてもらえることに感謝感謝です。
さて、できたてホヤホヤ今日の授業でのこと。
子どもたちに聞いても、やっぱり学校とは違う勉強らしいです。そして、役に立つ勉強で、頭は学校よりもグルグル使うそうです(笑)
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答えのない課題
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社会に出ると(出なくても)一番「生きる力」が問われるのって答えがない壁に出くわしたときではないでしょうか?
答えがないときにこそ、その人やその集団の力が試されると思うのです。
だから、かっこうでは答えのない課題を多く取り入れています。最終的に「生きる」というのは、その人やその集団の納得いく答えを進むしかありませんから。
これを「正解」ではなく「納得解」と言うそうです。
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カヌーか気球か?
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平和的に解決する方法を学ぶことも、かっこうで身に付けたいことのひとつ。ケンカや言い負かすことではなく、人の考えを
尊重しながら自分の意見を聞いてもらうこと。そして、意見を1つにまとめること。
[設定]
体験イベントができるお祭りに友達と2人で来ました。
1000円持っています。
カヌー:20分。定員ナシ。500円。
気球:1時間。定員100人、のこり1人。1000円。
あなたなら、どちらにしますか?
おもしろかったですよ。
はばたきクラスでもおおぞらクラスでも、レベルは違えど、一生懸命意見する子どもの姿がありました。
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ディスカッションするときの肝
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実は、こういう討論型の話し合い(設定された課題)で、わたしはかつて一度も負けたことがありません。とことん、論理的に話を進めて相手の意見を変えることが、もともと得意だったようです。いまは、そんな経験や感覚だけで教えているわけではありませんよ。きちんと理論に基づいた指導をしています。
はばたきクラスでは、冷静でいることを教えました。話し合いはケンカすることではないということ。意見が違うときに気を付けないといけないのは、ヒートアップして怒ったほうが必ず負けるから、絶対ケンカしちゃだめ!と。
おおぞらクラスでは、相手を知ることだと教えました。サッカーでもなんでも、相手がこう来るだろうとわかるからそれに対応できるんだよね、話し合いでも同じだよ。相手がこう言ってくるだろうという、相手の強みを知る。それでも負けない自分の主張をつくるんだ!と。
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違う結果に
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実は、はばたきクラスでは「カヌー」に、おおぞらクラスでは「気球」という答えに落ち着きました。どちらが正解ではないけれど、そこにいる人ができるだけストレスのない答えにできれば、それでいいのです。
答えがないことに不慣れな子どもたちには不思議な感覚のようでしたが、自分の意見に理由をつけることが勉強なんだよ、ここをめちゃくちゃ考えたことに意味があるの」というと「なるほど」という顔をしてくれました。
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これからの教育
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子どもたちの様子を見ていると、まだまだ、こうした「納得解」を追求する授業スタイルは浸透していないのがよくわかります。学校現場で取り入れる動きは出ているのは事実ですし、先日の新聞でも見かけました。
どんどん、実生活に取り入れられる学びが増えてくるといいですね。
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書き初めで賞を!
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これはオマケですが・・・
冬休みの宿題で出される「書き初め」。
おおぞらクラスで、ちょっといいことを教えました。かならず上手に書けるようになる、たった一つの方法です。わたしが、書き初めで毎年かならず金賞や市展に選出されたのは、たった1つの方法を徹底的にやってきたから。
いまも、字が綺麗と褒められます。「習ってたの?」と聞かれますが習っていませんが、その1つの方法さえ知っていれば誰でも必ず上手には書けます。
でもね、ここまで言っておいて驚くようなことを言いますけれど、わたしは字を上手に書くことを教えたいわけではありません。汚くても、じゅうぶん世界で通用できる人間にはなれます。
でも、書き初め(字)を上手に書くことをしているうちに、気付かないうちに「生きる力」をつけることができます。そのために、「賞をとるつもりで書いてごらん」って言いました。そう、字を上手に書く努力をしているうちに、自然に、ある「生きる力」がつくのです!大人になっても役に立つ、ある力。
これ以上は、おおぞらクラスの子どもに聞いてください。内緒です。