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親の軸が信頼感をつくる

 

親がブレない・揺らがない、それがとても大事だと思うのです。

言うことを聞かなくて困るとき、親が状況に応じて態度を変えていたら?そのちょっとした隙を、子どもはちゃーんと見ているんですね。その隙を知っている子は、もしかしたら、もう少し粘れば自分のワガママを聞いてくれるのでは?と淡い期待を持って、余計に言うことを聞かなくなります。

 

しかし、そうは言っても、この「状況に応じて」というのをまったく無くすことは、わたしにはできません(笑)完全に親の都合になっていると知りながらも、「やめといて」と言ったり「仕方ないな」と譲歩することって出てきますよね。

 

「決定力」というのは、何が何でも貫き通すこととも違います。わたしが言っているのは、木で言う「幹」にあたる部分をきちんと持っておく、という意味です。1本筋の通った自分なりの考え方、もっと言うと、理念を持っておくことです。

1つ、揺らがない自分の理念を持っていれば、それにそぐわないことは避ければいい、となってくる。そうすると、本当に決めるのがシンプルになるので悩みは減ります。

 

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わたしの話をします。

長女は年長さんです。彼女が年中さんまで通っていた体操教室を、年長スタートとともに辞めました。本人の意思は、ほとんど聞いていません。つまり、ほぼ完全にわたしと夫が決めました。このとき、通うかどうかを決定づけたのは、たった1つの文でした。

体操教室の講師をつとめる先生から頂いた、年度末のおたより。そこには、「この体操教室の目的は、楽しく運動をできる子にすることです」そんな1文がありました。

 

ふふ~ん。なるほど。

 

先生というのは、ある目的を達成するために教室を開きます。

わたしの場合は「生きる力をつける」という目的で教室を開き、その指導のために尽力します。

 

・・・ならば。

 

うちの子は、運動するのが好きだ。楽しく運動できることを目的とした先生は、それ以上のことは教えない。よし、辞めよう。でした(笑)

 

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「決定力」をつけるには、決定できるだけのブレない軸を、自分の中で作り上げる必要があります。難しいでしょうか?

難しいですよね(笑)本当に難しいと思う。

 

だから、わたしは全てのお母さんに向けて、こんな提案をします。

 

間違っていてもいいから、お願い、ブレないで!と。

「えーどうしよう」と言っているうちにタイミングを逃すくらいなら、

「他のお母さんと一緒にしとこっかな」と自分を見失うくらいなら、

「ねえ、どっちの塾に行きた~い?」と子どもに責任転嫁するくらいなら、

間違ってもいいから「あなたはコレ!」「我が家のきまりですので」と親がしゃんとしているほうが、何倍もいいと。

 

子どもは、親がオトナの中で一番偉いと思っています。少なくとも思春期までは、うちの母さんは間違いない!と信じています。

それなのに、ふわふわしたまま生きていられると、子どもは親に頼りなさを感じ、不安になってしまうのです。

 

だからお願い、間違ってもいいから、堂々と決断を下してください。

間違ったら「ごめん、お母さん間違えた」と謝ればいいのです。日々間違いだらけの子どもは、間違えることを温かく受け入れてくれます。

 

つづく