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子どもが反抗できる親に

 

親が自分のことを曖昧に捉えている(大事にしたい物事が自分でよくわからず、イエスかノーで答えられないことが多かったり、好きな物や夢・目標を聞かれても答えられない)と、子どもの反抗期が訪れない傾向が強いように思います。

逆に、しっかり自分のことがわかり、自分の理念を持った親の子は反抗する確率が高い。親子を観察してきて、そんなふうに感じています。

わたしは、反抗期を迎えるための条件があると考えています。そのうちの1つが、この「親のブレがないこと」です。)

 

どうして、親のブレの無さが子どもを反抗期へ向かわせるのか、説明します。

ためしに、発言が過激で、自分の主張を貫いていると思う有名人を1人思い浮かべてみてください。その人に対する反対派って、必ずいませんか?

「ちょっと違うんじゃない?」と反抗したくなるのは、その人の考えがしっかりしているからですね。

それからもう1つ。反抗しても、壊れそうにないからです。

 

そこに強固な壁があるから、子どもは安心して突進できるのであって、その相手が暖簾(のれん)やこんにゃくのように頼りなかったら、反抗する面白みも手応えもありませんよね。

そう、だから自己確立されていない親には、なかなか反抗しにくいということが起こるのです。

 

昨日、わたしは「間違っていてもいいからブレないでほしい」と言いました。子どもの自立のために、反抗期は必要です。間違っていてもいいから、親は子に立ちはだかる。そこを子どもが突破していく。

 

自分のキャパや理念、絶対守りたい・守らせたいルール、、、

それがわかっていないことで、子どもを大事な反抗期から遠ざけてしまうかもしれません。