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子どもに「伝える」力をつけるには

 

子どもに「伝える」力をつけるのに、最も効果的な方法と何か。

・・・と言い切るのには勇気がいりますが、敢えて1つだけ挙げるならば、わたしは次のことだろうと考えます。

 

それは、親の自分がちゃんと子どもに「伝える」努力をしているか。

 

子育てって、絶対に小手先なんかじゃできない。だから、子どもをどうにかしようとする前に、自分をどうにかすることなんだと。(と、わたしは常々思っています)

 

わたしの「伝える」についての考えを、もう一度述べます。

(かっこうの授業中に伝えたことでもあります)

「伝える」とは

相手の立場に立って考えること

相手が求めていることを与えること

・聞く・見るをこちらの世界に連れてくること

 

この3つの「相手・人」という言葉を「子ども」に変換すると、次のように説明できます。すると、親としての視点が見えてきませんか?

 

子どもの立場に立って考える~

これは、年齢やその子の特性、そのときの感情に応じて、どういう言葉やタイミング、目線や口調がいいのか?などを考えることです。

 

子どもが求めていることを与える~

知りたいとか成長したい、なんでなんだろう?と本人が思ってもいないときに、こちらがくどくど話しても右から左、ということです。

 

~聞く・見るをこっちの世界に連れてくる~

ちょっとわかりにくいですがこれは、具体的にはっきりとわからせる、ということ。再現したり真似したりして、反対側の立場からどう見えるのかを、実際にやってみせて考えさせることで、伝えたい内容の世界に連れ込むとか、真剣なことなら真剣な表情で伝えるということです。

 

わたしの思い出話をして恐縮ですが、わたしは幼いころ、落ちたら危ない崖のような場所に立っていると、父親にこんなことをされました。何かと言うと、背中を押された!のです。もちろん、キャッ!落ちるー!!という恐怖を感じた瞬間、すぐさまガシッとつかまえてくれるのですけど、それはそれは怖かった。父は、いつも危なっかしいわたしに、本当に落ちる恐怖を伝えていたのですね(笑) 

 

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言っている「つもり」や伝えている「つもり」では、受け手の子どもに届いていないことも多い。なぜなら「伝える」とは、受け手の感じ方次第だから。

 

この事実を、どれほど真摯に誠実に受け入れるかどうかが、コミュニケーションや人付き合いを円滑にするかどうかのカギを握っているのかもしれません。

 

コミュニケーションの問題は、人が2人いれば、年齢や場所や立場や職業などを問わず、発生してしまうもの。「伝える力」とは、相手のことを考えられる力、いわば「共感力」と言ってもいいのではないでしょうか。