はばたきクラスでは「伝えるってことは、見る人・聞く人をこっちの世界に連れてきちゃうことだよ」と伝えました。
おおぞらクラスでも、発表会を前にして「伝える」について考えさせました。ただただ、発表会を「やらされている」のでは「伝える」意識は育ちません。嫌々、その日が過ぎるのを待つ、なんてことがないように、主体的に取り組んでほしい。「やりきる」のではなくて「伝える」という目的意識が、子どもを伸ばすのです。
おおぞらクラスで、わたしは、こう言いました。
「伝えるっていうのは、相手の立場になって考えることだよ」
さらに、こう付け加えました。
「もっと言うと、相手がほしいものを与えるってこと。そうしたときに、こっちの言いたいことが伝わるんだよ」
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そんな「伝える」について重きを置いた10月、11月。
偶然わたしはこんなテレビ番組を観ました。
東日本大震災の復興に力を注いでいるサンドイッチマンさん。彼らは、震災直後のラジオ番組「オールナイト・ニッポン」に出演しています。突然オファーを受けて、ものすごく悩んだそうです。
同情や励ましでいくか、笑いでいくか・・・・・。被害のニュースばかりが流れ、避難生活の疲れが出たり、行方不明者もたくさんいる中で、彼らは番組開始ギリギリまで悩んで、決断を下しました。
「‘笑い’でいこう」
彼らは、リスナー(被災者)が何を望んでいるかを、とことん考えていたんですね。「伝える」側として。
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伝えるっていうのは、相手の立場に立って考えることだよ。
もっと言うと、相手が欲しいものを与えるってこと。
そうしたときに、こっちの言いたいことが伝わるんだよ。
つづく