今日は「5秒カウント」について—
どうせ悪いことをするだろう、というベースで子どもを見ていると、どうしてもこの先に問題が待ち受けていると思ってしまうものです。すると、まだ問題が起きてないのに注意や叱責が飛んでいく。子どもにとってみれば、たまったものではありません。
例えば、友達の服についている葉っぱをとろうと、子どもは走って行った。なのに、お母さんに(突撃するんだろう)と思い込まれて「そういうことしないの!」って怒られた。そんなことが、頻繁に起こる可能性があります。子どもの心は混乱しますね。え?葉っぱとってあげちゃいけないの・・・?って。
ピンとくる方、いませんか?そうなんです、こうやって繰り返しているうちに、善悪の区別がよくわからなくなってしまうことだってあるんです。いいことをして、怒られるわけだから。
そうではないとしても、何も起きてないのに怒られたり注意されたりしたら、誰だってイヤですよね。考えてみてください。買うつもりもないけど、かわいいブーツを探してネットサーフィン。その後ろから夫に「そんなブーツ、買わないぞ」って言われたら?いやいや、買うなんて言ってませんし・・・ってイラっとしませんか?笑
何も起きてない前の注意ということは、子どもにとってみたら、まあ、そんな感じですね。
もちろん、お母さんの長年の経験で予想したことがピタリ的中!良くないことが起きるかもしれません。ですが、何にも起きないことや、むしろ好ましい行動だって起きる事も少なくないはず。
車が通ってない道ならば、一人で行かせてみるのもいいじゃないですか?
ちゃんと止まって、右・左ができれば成長を感じます。そういう、静かに見守る5秒を、わたしは大事にしてもらいたいと思っています。では、もしも5秒観察したのちに道路を見ないで走って通過したら?そのときは、鬼の形相で叱ってあげてください。
この子は、どうするかな?と、5秒間様子をうかがってみることで、子どもがどのくらい成長しているかがわかると同時に、子どもへの小言がかなり減ってくると思います。
ただし、危険と迷惑は避けて。悠長に待っていられない時は、即座に対応してくださいね。
5秒カウントで、注意しない。とりあえず、行動をみてみる。
事が起きてから、叱るのか褒めるのか、スルーするのか決めればいいだけです。
やってみてください。
批判を恐れずに言いますが、1分に1回以上のペースで、事が起きる前の注意をしているお母さんって、けっこういらっしゃいます。気持ちはわかりますが、余計に言うこと聞きたくなくなりますよ。ネットでブーツを見るのを咎められた時のような気持ちなんだから(笑)
明日は「叱る時は、例外なく鬼の形相で呼び捨てで叱る」について。
つづく