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言うことを聞かない子と発達障害

 

「何度言っても言うことを聞かなくて」

「ダメって言ってるのがわからないの?」

「ねえ!何回言えばわかるの!!」

「危ないって言ってるでしょ!」

 

まず、最初に断っておきます。

もしもお子さんが発達障害である場合は、常に言葉が理解できなかったり途切れ途切れに聞こえるような感じであったり、やろうと思っていることを明らかに一瞬で忘れてしまう、などということが起こります。

 

「発達障害」という言葉が一般に知られるようになった現代、あまりに言うことを聞かないと、うちの子もしかして…と思われた経験がおありの方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

ですが、「発達障害なのかもしれないなら、仕方ないか」と諦める、という判断は賢明ではないと思います。なぜなら、発達障害だとしても、その子なりの一番の対応や環境を用意してあげるのが親のつとめだからです。判断を下すのは基本的には医師がすることですから、正しい知識がないままに、「うちの子は学習障害なんだろうね」などど決めつけるのはよくありません。

 

けれども「発達障害」について知ることは、どの子にも役に立ちます。これは間違いありません。どうしてかと言うと、人はだれもがグレーソーンだからです。

わたしの家族は、わたし・主人・娘2人の4人家族ですが、わたしは自分を含めて、それぞれの持つグレーな部分に応じた接し方をしています。「ほどほど」の意味がよくわからない長女、言葉通りに受け取りがちな夫、1秒前の単語が繰り返せない次女、忘れ物がなくならないわたし(笑)どれもこれも、バラバラな発達障害の気質を持っています。

 

人間がもつ問題は濃淡の差こそあれ、みな何かしらのグレーゾーンである。そう考えれば、すべての人に発達障害の知識が役立つことが頷けますよね。

 

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さて、明日からいよいよ具体的な方法についてお話します。

前述したような発達障害についての考えを念頭に置きながら、でもその前にぜひ試してみてほしい方法です。

 

早ければ、その日のうちに、遅くても1週間のあいだには、お子さんの反応や表情の変化に気付けることと思います。

 

そこで!!今日と明日、やってほしいことがあります。

それは、ご自分が発言していることを、ちゃんとご自分が聞いてみる、ということです。「何気なく」「気付かないうちに」ということをなくしてください。もう一人の自分で、もう一人の自分を見て、聞いて、どんなふうに声をかけて、どんな顔で子どもを見ているのか、確かめてみてください。

 

しつこいようですが、何度も言います。

このブログは、タダです。無料で誰もが読むことができます。

 

でも、価値は今からのあなたが決めます。

 

「言うことを聞かない」我が子が、我慢と制御の聞く子になったらうれしいですよね?ワガママや自分勝手、兄弟げんかが減ったら、家事もはかどりますよね?

あなたの実践は、かならず成果を呼びます。思っているだけで、子どもが変わるなんて魔法は、どこにもありません。厳しい言い方をするのは、あなたがもっと笑顔になることを望むからです。

ぜひ、今日、明日、ご自身の声をご自身の耳でちゃんと聞く、ということをやってみてください。

 

つづく