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不信感ベースがトラブルを生む?

 

先日、息子さんが40代の

おそらく70才を超えるおばあさんと

世話話をする機会がありました。

 

おもしろくって、いろんな昔ばなしを

1時間ほど聞かせてもらっていました。

 

その中の1つに、昨日お話した

「守ろうとすればするだけ、トラブルが起きる」

「守備と攻撃は表裏一体」

「敵対視するから、事がおおきくなってしまう」

 

これらを、まさに映し出すお話がありました。

 

このおばあちゃんは、

故意に傷つけられたのかを考えながら

読んでみてください。

 

おばあちゃんのお話ー

「こないだね、大きいお店に娘夫婦に連れてってもらったの。そしたらさ、小さな男の子が元気よくしてて、わたし「こんにちは」ってしたのよ、かわいくて挨拶したくなってねぇ。ただ「こんにちは(・∀・)」って。そうしたらね、そのお母さんだよね、若いお母さん、「コラ!だめじゃない」ってその子を怒るのね。・・・わたし悲しくなっちゃって。ただ挨拶しただけなのに、変なおばあさんに声かけられたとでも思ったのかしら、と思うと、本当に悲しくて。こっちはさ、挨拶しただけなのにね。」

 

とても悲しそうでした。

今のお母さんって、どうしてそうなのかしら、と

落ち込んでいらっしゃいました。

 

わたしは、ママ側の気持ちとして

「そういうわけで子どもを怒ったのではなくて

おばあちゃんに怪我させないように、とか

悪い言葉を言わないように注意したんだよ、きっと」とそのおばあちゃんに伝えました。

 

その若いお母さん、

おばあちゃんを傷つけるつもりなんて

全くなかったと思うんです。

 

そこにあったのは、

イマドキの若者vs高齢者っていう

お互い相容れない関係(だとする世の中の風潮)

ではないでしょうか?

 

きっと悪く思っているはずだ、という

不信感をベースにした見方があったために

おばあちゃんは自分の心を傷つけたのではないか?

そんなふうに、わたしには思えました

 

お母さんの方も同じくです。

 

口うるさいおばあさんだったら、面倒なことになる…

ーそう思えば、子どもが下手なことをしないようにと

余計気をつかいますよね?

イマドキのお母さんは子どもを注意できない

なんて思われたくない…

ーそう思えば、必要以上に子どもを叱ってしまうかも

しれませんよね?

 

おばあさんは、子どもが可愛くてあいさつし、

おかあさんは、おばあさんを気遣って止めに入った、

ただそれだけのことなのに。

 

さて、もう一度質問します。

 

このおばあちゃんは

若いお母さんに

故意に傷つけられたと言えるでしょうか?

これは、イジメでしょうか?

 

 

 

自分がイヤな思いをさせられた、と感じたとき

もともとその相手に対して

この自分自身が

否定や批判、嫌悪から入っていなかっただろうかと

我を振り返ってみるのも

時に大切な見方ではないかと思います。

 

ー相手に対する不信感がイジメを呼ぶー

 

何となくわかっていただけたでしょうか?