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不安との向き合いかた

 

『人は、不安の中にいると、思考が停止してしまうものです。怖くて怖くて、何も考えられなくなってしまうのです。』

 

これは、「不安」とは関係のない本の中の一節です。

 

ここに、

今日お話する

「不安の対処の仕方」についてのエッセンスが

込められています。

 

では不安の対処の仕方です。

「子どもの人生」を判断の軸に持つべき不安。

それと、どう向き合うべきか、持論を述べます。

 

その➀ まず不安の外に出て下さい。

 

「どうやら、いまわたしは、そう思っているらしい」

客観的に見つめることです。

不安の中にいて、どうしようどうしようと思ううちに

時が流れて解決したように見えたり

 

不安の中にいて、どうしようどうしようと思ううちに

もうこんなの嫌だ、と逃げたくなったりするものです。

 

自分が、何を不安に思っているのか

遠目から観察することで、不思議と怖さは減ります。

 

不安の外に出てください。

頑張って、出てください。

難しければ書いてみるか、

話せる人に話してみるといいと思います。

 

その➁ 原因究明より今後の対応を。

 

イジメや不登校、友達とのいざこざ、学力の低下。

いろいろな「どうして急に?!」と思う問題に

親は慌てます。

 

我が家には関係ない、と考えていたり

うちの子に限って、と思っている親ほど

焦り感は大きく、受け入れにくいものでしょう。

 

そんなとき、

原因究明したくなるのですね。

親ってものは。

「なんで、こうなったの?」

「どうしてなんですか、先生!」って(笑)

 

でも、原因なんて、突き詰めてもわからないことなんか

いっぱいあります。

 

原因がわかったところで、過去の出来事は

どうしようもありません。

 

より一層怒りが増すとか

誰か特定の相手を恨むとか

あのときやり直せばよかったと悔やむとか

自分を責めるとか、、

そんなことしか起きません。

 

だったら、あなたの愛情の矛先は

過去に起きた出来事の原因究明ではなく

これから先に向けるべきです。

 

同じような問題を繰り返さないために。

 

ここが勇気のいるところだと思うのですが、

わたしの持論はこうです。

 

あなたの愛情のエネルギーを

対策のほうに向けてください。

ここを、頑張って。

 

原因なんてどうでもいいと思える強さを

持ってください。

今までよりも、未来にエネルギーを注いでください。

 

 

例えば

詳しい人や信頼できる人に相談したり

自分で勉強したりして

これから、今の状況をできるだけ良くしていくために

どんなことをしたらいいのかを見つけてみること。

 

それが、実は一番手っ取り早い

「不安解消」につながると思うのです。

 

よくわからない不安のなかで

答えも見つからずにいるよりも

 

ひとつ何かアクションを起こして

ひとつの不正解を知るほうが

何倍もこれからのためになると思いませんか?

 

 ***

 

わたしには、子育ての悩みがありません。

 

(よく我が家の子は手がかからない子だと勘違いされますが、それは違います。おそらく、わたしの悩んでいる姿を見たことがある人がいないからだと思います。だって、子育ての悩みがないからです。)

 

 

➀客観的に見つめて➁これからを考えた行動に出る

 

これだけで、ため息と涙の出る「悩み」や「不安」は

どんどんなくなります。

「不安」のまま解決することはできません。

「不安」や「悩み」はきっと

親子で乗り越えたい「課題」になります。

 

 

➀不安の外に出て、客観的に見つめる

➁原因究明より、これからのための行動に出る

 

やってみてください。