たとえ
どんなに学力があっても
どんなに高い身体能力を持っていても
「人に好かれる」人でないがために
とても残念な結果を招くことがあります。
それはどんなことかというと
その力を発揮する場が限られる、もしくは
発揮する場所が与えられなくなってしまう、
ということです。
宝の持ち腐れ、というのが適切かどうかわかりませんが
せっかくの努力も才能も
「人に好かれる」スキルを身に付けてこなかったせいで
その輝きにフタをされてしまうなんて
もったいないですよね。
(「人に好かれる」ことを、あえて「スキル」と表現しておきます。わたしは、そこに個人差があると考えているし、心がけ次第で身に付くと考えているからです。)
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さて、昨日の授業でのお話。
授業のスタート時間が2分遅れました。
遅れて来た理由を、いちいち聞いたりはしません。
きっと何か、理由があったのでしょう。
わたしは、それを批判もしないし、怒りもしません。
なにか、事情があったのでしょう。
ただ、『時間』や『時間感覚』について
身に付けてほしいと思っているわたしは、
時間についての話をすることにしました。
わたしは、子どもたちにこう話しました。
「あなたが整体院をやっているとするね。60分でいくらって決まっている。あるお客さんは、いつも30分遅れてくる。あるお客さんは、いつも5分前に来る。あなたが丁寧に体を診てあげたいと思うのは、どっちのお客さん?」
・・・答えは明白。
「5分前のお客さんのほう」と子どもたち。
そうなんです。
相手の時間を大切に思える人は
その相手から好かれます。
大切に扱われます。
相手の時間を大切に思える人に育てる。
その子が、もっと人に好かれて
もっと輝きの場を増やしていけますように。
わたしは、こんな願いのもと
指導の中で子どもに話しています。
「人に好かれる」っていうと
一瞬エッ??ってなるかもしれませんが
実生活を振り返ってみると
それこそ大事な
生きるためにとても役立つ「スキル」だ
と思いませんか?
事実
人と人との付き合いの難しさを感じ始めた子どもに
こういった話をすると
もう食いつくように聞きます。
子どもだって、うまく生きたいと誰もが願っています。
つづく