どうして子ども(わたしたち)は
「勉強は使えない」と思うのでしょうか?
それは
学校の勉強やテストで使う脳みそやテクニックと
実生活で使う脳みそや賢さやアイディアが
別物だと思っているからです。
わたしが以前参加した教育セミナーで
津田塾女子大学の教授が
こんなふうにおっしゃっていました。
「社会の現実と学校の学習が乖離しているんです」と。
・・・
(学校の学習内容の質については置いておくとして)
学んだことが
実際に活かせるものだと思っていない。
そんな子どもたちばかり(大人もそうかもね)
という事実は間違いないでしょう。
わたしは今「思っている」と書きましたが
別物だと「思っている」子なんていないんですよ。
無意識です。
認識はしていませんが
無意識に、別の世界で生きています。
たとえば
ノートにコンパスで円を描くように
公園の地面に円を描くことができない。
筆箱の中のコンパスでは円を描けるんだけど
友達と相撲をやるために
枝とヒモで円をササッと描いてみようってならない。
使えるって知らないんです。
実生活での自分と机に座って鉛筆を握る自分が
違う生き物のように生活している。
そんなふうに見えます。
わたしは、
そこが今日の教育の問題だと思っています。
「めっちゃ使える!!」この感覚を
日頃から子どもに味わわせてあげること。
これに尽きます。
あなたの子どもが学習でつまずき
「どうして勉強しなきゃいけないの?」と
聞いてきたとしましょう。
そのとき、あなたは
毅然とした態度で
「使えるからだよ」と答えてあげたいー
そうでしたよね?
使うことを目的として人間は学ぶのですから。
子どもは決して
「いつか使うかもしれないんだから」
「勉強しとけば人生の選択肢が増えるから」
「あなたが後悔しないように」
「みんな頑張ってるんだよ」
などという理由では納得しません。
つづく