「使うといいんだ」という感覚を持たせる

 

「使いたい」と思うからには、

人それぞれいろんな理由があります。

わたしは

15年以上考えてきたので

 

人が何かを求める行動に移すとき

つまり「使いたい」と思うためには

3つ条件が揃う必要があることを知っています。

 

 

子どもの学習に関して言うと

子ども自身に学習内容を「使いたい」と

思わせるためにも

 

3つの条件が必要不可欠なのです。

 

ただ、3条件についてお話すると

混乱するかもしれないので

 

一番見落としがちだと思う、1つの条件、

そこだけに焦点を当ててお話していきます。

 

 

その条件とは

 

子どもに

「使うといいんだ」という感覚を

つけることです。

 

つまり

 

そのものの価値を知ること

これが人が「使いたい」と思うための

ひとつの条件です。

 

 

勉強は役に立つものなんだ、

学ぶって価値のあることだ、と思わせること。

 

 

 

ここのところが

悲しいことにかけ離れている感覚の子が非常に多い。

 

親も、勉強する意味をうまく語れない。

学ぶって楽しいよ、良いもんだよって言えない。

 

 

使う価値がないと思うものに、

人って手を出さないんですよ。

 

昨日までに

「どんなときに使いたいと思うか?」

という問いについて考えてもらったと思います。

 

例えば

あなたは携帯電話に「価値がある」と思うから

携帯電話を「使いたい」と思い

使い方を「学ぶ」のではありませんか?

 

どんなものでも

「価値がある」と感じて初めて

「使いたい」という思いに至ります。

 

 

学習においては

この「価値がある」感覚が陥落しているがために

次のような負の連鎖が起こります。

 

 

【勉強は使えないものだ・学びに価値はない】

          ↓

          ↓

【使いたいと思えない・学ぶ意味がないと感じる】

          ↓

          ↓

 【勉強しない・嫌い・やる気が出ない】

 

 

 

ものすご~く当たり前の心理だと思いませんか?

 

「勉強したって使えない」

そう思っている子どもに「勉強しなさい」と

いくら言っても無駄でしょう。

 

それは

「運動したって痩せない」

そう思っているダイエッターに「運動しなさい」と

言っているのと同じですね。

 

 

「価値がない」と思うものに

人は手を出しません。

 

つづく