「ありがとう」と肩を並べて
大切にしたい言葉に
「ごめんなさい」があります。
ありがとう、よりも使うのが
難しい言葉なのかもしれません。
「ありがとう」を教えるときは
その行為が当たり前じゃないんだ、
というメッセージを伝えると
相手が「ありがとう」を言う理由を
理解してくれます。
これは
昨日のブログでお話した通りで
場合によっては
大人に直接言いにくいときにも
使えるかも方法かもしれません。
わたしは
我が子に「ありがとう」の気持ちを
持たせるためにこんなことをしています。
たとえば
シラスがこのお皿の上にあるってことは・・
シラスが死んでくれたんだよ
シラスを採ってくれたんだよ
シラスを茹でてくれたんだよ
シラスを運んでくれたんだよ
シラスを並べてくれたんだよ
シラスを買ってくれたんだよ
シラスを乗せてくれたんだよ
だから食べられるのね、ありがたい!
っていうような話を。
当たり前じゃないよ、っていう感覚を
持たせるためです。
前置きが長くなってしまいましたが
じゃあ「ごめんなさい」は?というと
「ありがとう」と同じように
「ごめんなさい」を言えないときの心理、
これを考えてみればいいのです。
「ありがとう」が言えないときに
「やってもらって当たり前心理」が
はたらいていたのと同様、
「ごめんなさい」が言えないときにも
ある心理がはたらいています。
それは
「だって!だって!の心理」です。
「ごめんなさい」が言えないとき
大人でも子どもでも
その人の心には
「だって!」から始まる言い訳が
渦巻いています。
「だって、貸してくれなかったから」
「だって、なんかイライラしてたんだもん」
「だって、上司が仕事を押し付けるから」
「だって、LINE返さなかったじゃん」
「だって、そっちが要らないって言ったし」
ってね(笑)
だったら
「だってだって!と思うんじゃないよ!」
ということを伝えれば
「ごめんなさい」を言える子になる、
ということです。
相手の気分を損ねたときは
自分にいかなる理由があろうと
「ごめんなさい」と謝るべきです。
友達を押した
汚い言葉を吐いた
自分を守りたくて嘘をついた
「だって!!」って訴えたい思い。
もう止まらない湧き上がる怒り。
誰にだってありますよね。
でも
その「だって!!」を一度消さない限り
自分の非を素直に認めるところまで
行けないんです。
だから
理由はどうであれ
相手を不快にしたことに対して
謝るべきです。
自分がどう思っているのか
どんな言い分、言い訳があるのかっていう
「だってーーー!!!!」のところは
いったん置いといて
相手の気分を害したことだけを
まず謝る、ということを教えます。
自分の感情やそれまでの経緯などは
そのあとで処理します。
とりあえず
相手に「ごめんなさい」が先。
という理由で
「ごめんなさい」をすぐ言えるように
子どもたちに伝えています。
めっちゃ難しいですよ(笑)
大人でも難しい場面なんて
いくらでもありますもの!!
でも、ここでも大事にしたいのは
相手の気持ちなんです。
「ありがとう」も「ごめんなさい」も
相手の気持ちをわかろうとするか、です。
相手の気持ちがわかることは
コミュニケーションを円滑にするための
基礎基本です。
だから
「ありがとう」と「ごめんなさい」を
徹底的に丁寧に教えたほうがいい。
「当たり前だと思うな、
ありがとう!だ」
「だっては置いておけ、
ごめんなさい!だ」
この2つは、年齢に関係なく
わかりやすく伝えることのできる
教え方じゃないかなぁと思っています。