子どもを尊重するって何だろう?【2】

 

だいぶ前に挙げた、例のお母さんは

「子どもがずっと楽しみにしていて

 参加したいと言っています。

 参加させてもいいですかねえ?」

と、その行事に関係する大人の方に向かって

話していらっしゃいました。

不安だったのだろうと思います。

 

この場合

子どもを尊重しているでしょうか?

 

イエスともノーとも一概には言えません。

年齢も状況も負担度も違うからです。

 

ただ、

今までずっとわたしがお伝えしてきた

大事な部分が抜けているのにお気づきでしょうか?

 

そうです、

親自身の意見が入っていないことです。

 

もし、自分の意見があるのだとすれば

言い方を変えれば

自立親だとしたら、こうなります。

「熱も下がっています。今までのことを考えると

 この子の場合はもう大丈夫だと思って、

 今日は来ました。

 参加させたいので、よろしくお願いします。

 万が一、ご迷惑をおかけすることがあれば

 すぐに対応します。」

こんなふうに伝えるのではないでしょうか?

 

 

わたしはこう思う、この子はこう思う、

その上であなたはどう思うのか?

そして、一番ベストは何なのか?

 

そういったことを

「尊重」というのではないでしょうか?

 

 

子どもの尊重を語る多くの親は

「子どもの思いを大事にしているんです、わたし」

「尊重してあげてるわ、えらいでしょ」

「なんでも子どもが思った通りにしてきたんですけど」

と言わんばかりです。

 

わたしは幾度となく、

このエッヘン顔に出会ってきました。

 

 

つづく