「個性」
それは生まれ持った特徴です。
誰が何と言おうと、
そして自分でも止められない
その人独自の特性です。
どうしても表に出てきてしまうもの。
それが「個性」です。
そして
わたしたちが間違いやすいのは
その特徴に
優劣をつけてしまうことです。
本来
「個性」に優劣はありません。
わかりやすく、例を挙げて説明しますね。
たとえば
あなたの目の前に、メイクをしている男性が
いるとしましょう。
とても個性的です。
あなたがもし「アーティスティックでいいじゃない」
と肯定的な見方をしたとしたら
その個性は優性のものになります。
はい、この瞬間、
受け入れられる「個性」が完成します。
しかし反対に
あなたがもし「男性なのにメイクなんて、ちょっと」
と否定的な見方をしたとしたら
その個性は劣性のものとなりますね。
はい、この瞬間、
受け入れがたい「個性」が完成してしまいます。
本来「個性」には優劣もないのに、です。
伝わったでしょうか?
要するに
「個性」そのものは単なる特徴・特性であっても
あなたの目や心が、あるいは周囲の感覚が
優か劣かを決めているから
社会的に認められる「個性」や
嫌われる「個性」が出来てしまうだけ、という話。
繰り返しますが
もともと
「いい個性」や「悪い個性」などというのは
存在しません。
その人が生まれ持った
どうしても変えられない
抑え込むことのできない特徴にすぎません。
メイクがどうしても好きで我慢できない男性、
という事実がそこにあるだけです。
そこに、良いも悪いもない。
ーわたしの「個性」観は、こういうものです。
ですが
あなたはこう思いませんか?
だったら
何でも個性を理由にできてしまうのでは?と。
そうなんですよ、そこなんですよ。
わたしも、そう思います。
「オレ、あんまり人のこと考えられねーから」
「わたし生まれつき頑固なの」
「ぼくが挨拶できないのは、個性だと思ってくれ」
こういうの、どうなの?って。
「個性」には良いも悪いもなくて
それを決めるのは周りの人間の価値観や判断による、
と言いました。
そうだと思います。
でも、
なんでもかんでも「個性」を認める難しさや、
違和感を感じてしまいますよね?
「個性」ってなんでしょうか?
自分勝手や人見知り・・・
すべてが「個性」なんでしょうか?
さあ、「個性」って何か、
もう一度考えてみてください。
つづく