わたしの住む小学校区では、月末テストという呼び名で、学力定着を目的としたテストが毎月行われています。以前、教員として勤務していた小学校でも同様のテストを実施していました。
現在、少人数制の導入など学力を定着させるための方策が、学校現場でさかんになっています。
ところで
わたしの開いている
「生きる力をつける学び舎 かっこう」では
100点を目指す以前に身に付けるべき学びを
最優先に進めています。
これからは、100点を取るための教育を一生懸命やってきたからと言って、社会が喜んでその人物を受け入れる保証はない、そう考えているからです。
わたしの教室に来てくださる親御さんとは、このことを共通理解として持っていたいですし、日本人すべての親が、子ども時代ご自分の親や先生にさんざん言われてきただろう、当時大切にされていたことを、完全に捨ててもらいたいと思っています。
さて、夏休みがあと1ヶ月で始まろうとしていますね。夏休みと言えば自由研究というものがありますが、毎年コレに悩まされる、という方も多いのではないでしょうか?
「かっこう」では、100点を取るよりも先に大事だと思う指導をしている、と言いました。
具体的に言うと、こうなります☟
‘その子ひとりで自由研究を始めてしまえる子
ゴールに向かう方法を見つけられる子
納得できるところまで持っていける子
さらに、次の研究に進んでいける子
このすべてを
ひとりひとりが勝手に、
やってしまえる力を育てる’
ーこれが「かっこう」の目指す生きる力。
そう、これからの世の中、知識をどれだけ身に付けたか・覚えたかというようなスキルはほとんど必要なくなってきます。
驚かれるかもしれませんが、テストで100点を取るとか、計算が速い・正確にできるといった、従来大切にされてきた面を伸ばすことに神経をとがらす必要はありません。
理由はシンプル。
なぜなら、正確さやスピードさを求められるのは、今後AⅠ(人工知能)になるからです。
想像をはるかに超えるスピードでAⅠ(人工知能)が発達しています。我が子が社会人になるころには、AⅠができることはAⅠが担うのですから、人間のほうは機械にはできないクリエイティブな立場の仕事を任されるようになるでしょう。
機械にはできないスキルを持つ、という順応。
社会から距離を置かれず淘汰されないための。
学校のテストをすべて満点にして帰ってきたら安心、そういう世の中は、もうすでに終わっています。
終わってるんです。
月末テストは、何のためにあるのでしょう?