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2018/4/7

☆あいさつ

新年度を迎え、そしてプレスタートという意味も込めて、あいさつを入れてみることにしました。

まず、みんなで輪になって手をつなぎます。握った手の反対側の手を握って、電流を流すイメージで一周まわします。その日指名された子が何周まわすか決めます。今日は初めてだったので、1周にしておきました。指名された子は、10周やりたい!って言っていたけどね(笑)その子のやる気がわかります。

でも!初めてのことにハードルを上げすぎるときつくなります。何事も。だから、1周です。

 

➀「tr」から始まる言葉で遊ぼう

trump  トランプ

truck トラック

traiangle 三角形

tranpolin トランポリン

train  電車

trumpet  トランペット

 

わたしが子どもたちに伝えたのは「うまく言えるわけないんだから、とりあえず言ってみよう!」「最初からちゃんと言えるわけない。だから、とりあえず声出してみて」です。

これを何度か伝えました。

上手くやろうとして、できなくて、恥ずかしいことになるかも、と思うと何も動けなくなります。だから、うまいかどうかは置いておきます。言ってみることが大事。

 

➁trump と聞こえたときだけ自作のトランプ大統領のカツラをかぶる

 

「トランポリン」や「トランペット」は、紛らわしいです。

「p」を聞きとっているかが分かります。引っかかった子もいましたが、反応が良い=すぐ動こうという意識が高いこと。なんの問題もありません。

 

③ニセモノ大統領みつけ!

子どもたちが一斉に「l am Trump」と言います。

ただし、ひとりだけ「l am  train」と言ってもらいます。

子どもの一人に、だれがニセモノなのか当ててもらいました。

(説明がうまくないですね、ごめんなさい)

バレたりバレなかったり。

途中で作戦を教えたり、それを実践してみたりして盛り上がりました。

 

次に

子どもたち全員がわたしにバレないように「l am tr○○○○」と言い、わたしが大統領じゃない子を順に当てていくゲームをしました。なかなか当たらず、子どもたちはニヤニヤ。大人をだますとか、大人に勝つって楽しいんですね。

1勝3敗でした。というか、子どもたちがノッてきていたので、途中で画終わらせたくないと思い、わたしが勝つまで続けてみようと思ったので、それで1勝になっただけのことです。

遊んでるんだけど、自然に英語をしゃべっちゃう感じ、好きです。バレないように作戦考えたり、子どもたちだけで決められるようにもなってきた!いいぞ!

 

これで、わたしが発音について、やたらと指導していたら、楽しくないでしょうね。

発音をないがしろにしているわけではありませんよ。

たとえば「truck」の「ck」のところ、ちゃんと言ってなかったのずるいよぉ!っていう言い方で、何となく最後の発音が肝心だということを促しました。

 

④悪いのはオオカミ?お母さんやぎ?

 

「おおかみと7ひきのこやぎ」

おおかみが悪いという意見ばかりになってつまらなかったので、視点を変えると面白いことを教えるために、おおかみ目線の文章に変えたものを用意。

 

簡単に言うと、こんなストーリー。

【おおかみはお腹がすいていたので、お母さんやぎがいないスキを見計らって、いろんな手立てを打ちながら子やぎをつかまえることに成功した。おおかみが、ごちそうを食べ、こんな幸せな日はないと気持ちよく寝ていたところ、急にはさみでお腹を切られた。石ころもゴロゴロ詰められて、井戸に沈んで死んでしまった。】

 

いろんな意見が出たのは、わたしの意見を言ってからでした。

「おかあさんが、食べ物を買いに行かなきゃよかった」

「でも食べ物ないと困るじゃん」

「残酷すぎるよ、おかあさん」

「この家の前にある草でよかったんじゃないの?」

「お腹まで切らなくてよかったんじゃない?」

「どっちにしても、おおかみは死ぬよ」

 

それぞれが自由に意見しました。

わたしは

「どっちが正解ってことでもないんだよ」

「どっちだっていいの」と言います。

自分の意見を持つことが一番大切だと思うからです。

正解を求めすぎたら、きっと、誰も何も言わなくなります。

 

国語の授業では、本文に即した文章理解をしますので、こうはいきません。かなり緻密に一字一句読み解きます。正解は1つしかありません。

 

今回の活動は、道徳に近いのでしょうか?あまり気にしていませんが。

でも、文章が嫌いな子が、抵抗なく文を読もうとしているあたりを考えると、のちのち国語力にもつながるかもしれません。

 

視点を変える、というのは、コミュニケーション能力にも役立ちます。自分の目線だけでなく、主人公を相手にしたとき、相手はどう感じるのか?それがわからない子も増えていると思います。

 

そういう見方もできるのか!という驚きが重なり、実生活につながった時、その子の生きる力として醸成されるのではないかと考えています。

 

⑤ことばの世界に浸ろう

 

♬BGM:summer / 久石 譲

☺詩:はえとへりこぷたあ 谷川 俊太郎

 

すべての活動の終わりに、詩に聞き入るこの時間。わたしは大好きです。仰向けになって、目をつぶってから、ゆーっくりゆーっくり読みます。

毎回、季節感があるものや、その時期の子どもたちの感情にマッチする詩を選んでいます。

今回は、大きくなればなるほど、また大きくなりたいと思うハエを題材にしたもの。学年が一つ大きくなった子どもたちは、何を感じたのでしょうか。