☆あいさつ
新年度を迎え、そしてプレスタートという意味も込めて、あいさつを入れてみることにしました。
まず、みんなで輪になって手をつなぎます。握った手の反対側の手を握って、電流を流すイメージで一周まわします。その日指名された子が何周まわすか決めます。今日は初めてだったので、1周にしておきました。指名された子は、10周やりたい!って言っていたけどね(笑)その子のやる気がわかります。
でも!初めてのことにハードルを上げすぎるときつくなります。何事も。だから、1周です。
➀「tr」から始まる言葉で遊ぼう
trump トランプ
truck トラック
traiangle 三角形
tranpolin トランポリン
train 電車
trumpet トランペット
わたしが子どもたちに伝えたのは「うまく言えるわけないんだから、とりあえず言ってみよう!」「最初からちゃんと言えるわけない。だから、とりあえず声出してみて」です。
これを何度か伝えました。
上手くやろうとして、できなくて、恥ずかしいことになるかも、と思うと何も動けなくなります。だから、うまいかどうかは置いておきます。言ってみることが大事。
➁trump と聞こえたときだけ自作のトランプ大統領のカツラをかぶる
「トランポリン」や「トランペット」は、紛らわしいです。
「p」を聞きとっているかが分かります。引っかかった子もいましたが、反応が良い=すぐ動こうという意識が高いこと。なんの問題もありません。
③ニセモノ大統領みつけ!
子どもたちが一斉に「l am Trump」と言います。
ただし、ひとりだけ「l am train」と言ってもらいます。
子どもの一人に、だれがニセモノなのか当ててもらいました。
(説明がうまくないですね、ごめんなさい)
バレたりバレなかったり。
途中で作戦を教えたり、それを実践してみたりして盛り上がりました。
次に
子どもたち全員がわたしにバレないように「l am tr○○○○」と言い、わたしが大統領じゃない子を順に当てていくゲームをしました。なかなか当たらず、子どもたちはニヤニヤ。大人をだますとか、大人に勝つって楽しいんですね。
1勝3敗でした。というか、子どもたちがノッてきていたので、途中で画終わらせたくないと思い、わたしが勝つまで続けてみようと思ったので、それで1勝になっただけのことです。
遊んでるんだけど、自然に英語をしゃべっちゃう感じ、好きです。バレないように作戦考えたり、子どもたちだけで決められるようにもなってきた!いいぞ!
これで、わたしが発音について、やたらと指導していたら、楽しくないでしょうね。
発音をないがしろにしているわけではありませんよ。
たとえば「truck」の「ck」のところ、ちゃんと言ってなかったのずるいよぉ!っていう言い方で、何となく最後の発音が肝心だということを促しました。
④悪いのはオオカミ?お母さんやぎ?
「おおかみと7ひきのこやぎ」
おおかみが悪いという意見ばかりになってつまらなかったので、視点を変えると面白いことを教えるために、おおかみ目線の文章に変えたものを用意。
簡単に言うと、こんなストーリー。
【おおかみはお腹がすいていたので、お母さんやぎがいないスキを見計らって、いろんな手立てを打ちながら子やぎをつかまえることに成功した。おおかみが、ごちそうを食べ、こんな幸せな日はないと気持ちよく寝ていたところ、急にはさみでお腹を切られた。石ころもゴロゴロ詰められて、井戸に沈んで死んでしまった。】
いろんな意見が出たのは、わたしの意見を言ってからでした。
「おかあさんが、食べ物を買いに行かなきゃよかった」
「でも食べ物ないと困るじゃん」
「残酷すぎるよ、おかあさん」
「この家の前にある草でよかったんじゃないの?」
「お腹まで切らなくてよかったんじゃない?」
「どっちにしても、おおかみは死ぬよ」
それぞれが自由に意見しました。
わたしは
「どっちが正解ってことでもないんだよ」
「どっちだっていいの」と言います。
自分の意見を持つことが一番大切だと思うからです。
正解を求めすぎたら、きっと、誰も何も言わなくなります。
国語の授業では、本文に即した文章理解をしますので、こうはいきません。かなり緻密に一字一句読み解きます。正解は1つしかありません。
今回の活動は、道徳に近いのでしょうか?あまり気にしていませんが。
でも、文章が嫌いな子が、抵抗なく文を読もうとしているあたりを考えると、のちのち国語力にもつながるかもしれません。
視点を変える、というのは、コミュニケーション能力にも役立ちます。自分の目線だけでなく、主人公を相手にしたとき、相手はどう感じるのか?それがわからない子も増えていると思います。
そういう見方もできるのか!という驚きが重なり、実生活につながった時、その子の生きる力として醸成されるのではないかと考えています。
⑤ことばの世界に浸ろう
♬BGM:summer / 久石 譲
☺詩:はえとへりこぷたあ 谷川 俊太郎
すべての活動の終わりに、詩に聞き入るこの時間。わたしは大好きです。仰向けになって、目をつぶってから、ゆーっくりゆーっくり読みます。
毎回、季節感があるものや、その時期の子どもたちの感情にマッチする詩を選んでいます。
今回は、大きくなればなるほど、また大きくなりたいと思うハエを題材にしたもの。学年が一つ大きくなった子どもたちは、何を感じたのでしょうか。